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東原俊郎

財団設立のご挨拶

我が国においては、これまでの発展を支えてきた中央集権型の社会経済システムがダイナミックに変貌を遂げ、地域の個性が重視され、自立が問われる時代にあって、自然や歴史、暮らしなど地域固有の資源を新たな視点で見つめ直し、これを活かした多様な地域づくりを進めることが重要になっています。

 

とりわけ、平成9年に、堀知事が提唱し、北海道遺産構想推進協議会が中心となって進めている「北海道遺産構想」に関し、初回の北海道遺産25件が選定されたことから、北海道遺産の所在地を中心に、各地でそうした地域づくりへの取組み気運が高まっております。そして、それらの取組みは、地域資源の種類など地域の実情に応じて多様な展開を取りうることから、地域からは、機動力と柔軟性に富む新たな支援の枠組みづくりが求められており、今後は、行政に加えて、地域に根ざした企業の力を多様な地域づくりに活かす仕組みづくりが、ますます重要になると考えます。

 

私達は、全道各地でボランティア活動やお客様との取引を通じて地域社会に密着しながら成長してまいりました。このため、時代と地域のニーズに応え、地域社会への貢献を通じて、新たな魅力ある北海道づくりへの民間活力導入をリードするべき、責任を有していると強く感じておりました。このような観点から、この度、「北海道の自然、歴史、文化、産業、生活など、次世代に引き継ぐべき有形無形の財産の保全・活用を通じた地域づくり」及び「文化又はスポーツの振興を通じた地域づくり」などへの財政支援を通じて、豊かで潤いのある道民生活の実現と活力ある地域社会の形成に貢献したいという思いで、本財団を設立いたしました。

 

今後、北海道遺産など、地域の資源を活用した地域づくりの取組みに対する助成などを通じて、必ずや道民の豊かで潤いのある生活の実現と、活力ある地域社会の形成に貢献してまいる決意でございますので、皆様のご賛同とご協力を賜りますようお願い申し上げます。